完成です。
人物を宙に浮いた感じにしようと重心を少し左に寄せていたため、絵全体がなんとなく左に傾いて見えていたので、星や星雲の配置を調整してバランスを取りました。
また、髪の広がりや、衣のひだ、他にも所々に小さな違和感があったので、修正しました。
さすがにここまで来て大手術は出来ないし、したくもないので、修正できる範囲はある程度限られていますが、時間と気力の許す限り、少しでも描きたかった絵に近づけられるよう粘ります。
やめ時の判断はいつも悩みますが、「満点ってわけじゃないけど、これ以上手を加えても良くなるか崩れるか、半々だな」くらいの感覚になってきたら、その辺が潮時だと思います。
締切のある絵なら、自ずとそこがデッドラインになるのでわかりやすいですね。
とことんまで一枚の絵に向き合えば、失敗した原因や、どうすればよかったかなど、たくさんの発見があるはずなので、次の一枚がよりよい一枚になるように活かしていければいいと思います。
というわけで、7日間にわたって下書きから完成までを紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか。
絵の描き方は十人十色。
その一つ一つが、どうすれば最高の一枚を描けるか、長い模索の中で、その人なりの経験から導き出された答えなので、どれが正解というのはありません。
迷ったときは、描きたいタイプの絵を描いている人の描き方を真似るのが一番わかりやすい道だと思いますが、騙されたと思って違う描き方をしてみると、案外新しい発見があったりもするので、とにかくいろいろ試してみてください。
自分にとって気持ちよく描ける方法を見つけられれば、絵を描くことは長く楽しめる趣味になると思います。
タイトル:Rebirth
サイズ:468mm×318mm
画材:色鉛筆(カランダッシュ・パブロ)/合成紙
~おしまい