ゲーム音楽の有志楽団としては、最古参のひとつであるリトルジャックオーケストラ(以下、LJO)。
9/13、その第21回定期演奏会に初めて行ってきました。
以下、長文ですが、どうかお付き合いを。
話は少し遡り、今回のLJO演奏会、演目はFF9ということで、「行きたい。なんとしても、行きたい!」
公演日の9/13は、午前・茅ヶ崎、午後・大船で授業のある日でしたが、5月のバロン王立管弦楽団公演を配信視聴しかできなかった反省を活かして、午後の授業を早々に別日へ振替。
中学時代のゲーム好きの友人を誘って、既に終演後に行く飲み屋をどうしようかなどと考えていました。
6/17 20:00 時間ジャストにチケット配布サイトに意気揚々とアクセスすると、席を選んでも選んでも、まさかの「既に他の方が取得済み」。
再読み込みのたびに残席はみるみる減っていき、約5分で配布終了。
「え? えええ!? 取れなかったってこと? マジで??」
ペアで席取っておくと言ったのに、こんなことって・・・。
後から知ったのですが、LJOの公演は毎回大変な人気で、特に人気タイトルを演奏する回は、過去にも壮絶なチケット争奪戦があったようです。
ただ、1ヶ月後のキャンセル分再配布が早々に予告されたので、7/15、今度は友人にもアカウントを作ってもらい、2馬力で並び席をそれぞれ狙うも、再度玉砕。
再配布の席数も予想より遥かに少なかったので、「これはもう厳しいかも」と思いつつ、8/19の再々配布、今度は並び席は諦め、個々になんとか1席の確保を狙う作戦に。
3階・4階席も覚悟の上でアクセスすると、なんと2階席正面2列目がごそっと一列丸空き!
関係者席を解放したのか、事情はわかりませんが、そんな余計なことは一瞬で頭の外に追いやり、中央は取り合いになると咄嗟に判断して、やや左寄りをクリック。
3度目の正直でついに待望のチケットを取ることが出来ました。
友人にすぐにLINEで連絡すると、そっちは残念ながらとれなかったとのこと。
せっかく2人で聴きに行って、思い出話をしたいと思っていたのに、それは叶わずなのか・・・。
既に公演まで一ヶ月を切っていたので、以後のキャンセル分配布は随時ということで、あとはひたすら、PCでスマホで、何度となく配布ページをチェックする日々。
「さすがにもうダメっぽいな」と諦めかけていた9/5の深夜。おもむろにサイトを開くと、なんと空席が!!
マッハのクリックで3階席最前列をゲット。
こうして、奇跡的に2人分のチケットを入手し、公演当日を迎えました。
演奏は、一曲目から一瞬で脳裏に浮かぶFF9の世界。
何十回聴いたかわからない名曲の数々が、オーケストラコンサートならではの圧倒的音圧、音響で全身を包み込む至福の時のさなか、ふと思ったのです。
「音が・・・見える。」
本当に集中して音楽を聴いていると、時折、聴覚以外の感度が極端に下がって、膝に置いた手の感覚、イスから伝わる背中の感覚が、敢えて意識を向けても伝わってこない、ふわふわと浮遊しているような感覚にとらわれる事があります。
同様に、視覚についても、目は開いているのに、ぼんやりとした風景のようなイメージしか脳に届かない。
過去にもそのような経験をしたことはありましたが、今回はそれに加えて、視界中央の指揮者の動きが完全に音とシンクロしていることによって、それが音のように認識される。
視覚までもが音を感じ取るという異次元の感覚、そして、まるで自我が音の中に溶けていくような、こんな体験は初めてでした。
実力には折り紙付きのLJOなので、演奏技術の高さは言うに及ばず、きっと、そこに乗せられた情熱によって、魂がトランスしたんだと思います。
夢のような時間はあっという間に過ぎていき、第一部の最後には、最も聞きたかった「飛空艇ヒルダガルデ」。
第二部終盤には、怒涛のボス戦2曲を経て、エンディング曲には、原作歌手の白鳥英美子さんによる「Melodies of Life」も入る豪華な構成。
アンコール曲は、歴代FF泣ける曲筆頭の「ザナルカンドにて」、さらにFF1〜10バトルメドレーという鳥肌ものの演奏によって、熱気MAXのまま、演奏会は終演となりました。
2024年の「タイクーン王立管弦楽団(FF5オーケストラコンサート)」から始まったゲーム音楽コンサート鑑賞という新たな趣味は、どんどん広がり、実は来年も、どうしても行きたいコンサートが既に3つ。
10代・20代にゲームに捧げた膨大な時間が、まさかこんな形で人生の楽しみとして返ってくるとは。
当時のゲームクリエイターと、現代の有志楽団の皆様、双方に心より感謝申し上げます。
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※これまで、こうした無料公演をおこなう楽団を、慣例的にアマチュア楽団と表記してきましたが(実際にそう自称しているところも多いです)、プロに全く引けを取らない感動を生み出す素晴らしい演奏会を開いている楽団に対して、言葉のイメージ的にどうかと思うので、今後は、敬意を込めて「有志楽団」と呼びたいと思います。


