NAGAURA一覧

気持ちよく描きたいんです

先週の緑樹会・絵画展に出した桜の絵が、フォトリアルに仕上げるはずが、結果いつもの感じになってしまったので、「今度こそ!」と思って描き始めたはずなのに、うーん、やっぱり自分の良しとする表現に一度着地すると、それ以上描き込みを進めるのは、精神的障害が大きすぎて難しいです。
背景のレンズボケは、ちゃんとそれっぽく描いたので、一応写真的な表現ではある、かな。
珍しく、黒も少し使ってます。

今回も紙はウォーターフォード ホワイト細目300gで、水張りしてます。
水彩紙は、糊付けされたブロック以外のものは、どうしてもわずかによれていたり、巻いて持って帰ってきた日には、それこそ巻き癖が絶対とれないので、水張りでビシッと紙を伸ばしちゃったほうが絶対いいのですが、ウォーターフォードは、一度濡らすと、少し紙目が目立ち、表面もふっくらした感じになるので、今までは、買ってきたままの状態で使っていました。
一枚描き上げてみて、その傾向は改めて確認できましたが、紙目が目立つのは、それはそれで柔らかい表現になるので、悪くはないです。
次描く時はどうしようか、迷うところ。


絵が繋ぐもの

ひまわり畑の絵をお迎え頂きました。
制作は2022年の確か2月。
夏に向けてカルチャーでクラスを増設するにあたり、チラシ用にということで描いた、珍しく夏っぽい絵です。

ちょうど、ロシアのウクライナ侵攻が始まった頃だったので、それにちなんだメッセージをいただいたりしましたが、実はウクライナ国旗の青と黄色が、青空とひまわり畑からきているということすら知らなかったくらいで、単に夏の美しい風景をと思って題材に選んだというのが本当のところです。
ただ、何を美しいと思うか、美しいと思ったものを何かに表したい、残したい、という想いは、遠い地の人々とも共有できる感覚なんだなと思うと、ちょっと心に来るものがありました。

飾っていただいた玄関は、まだこれからいろいろ手を加えるとのことなので、そうして日常空間を心地よいものにしていくのはとても楽しいと思います。
その一部に私の絵も取り入れていただいて嬉しいです。
どうもありがとうございました。


色辞典の箱作り

先月中旬からずっと展覧会向けの作品づくりと会期中の在廊と、もちろん授業も、で余裕がなかったので、ようやく一息ついたところで、一個工作を。

カルチャー講座の体験の方用に長く使っていた色辞典第1集の外箱がかなり傷んできていて、もう中箱をゴムバンドでとめるだけにするかとか、いろいろ考えていたのですが、やっぱり外箱もあったほうがかっこいいだろうということで、じゃあ作るしかないですね。

紙は元の箱の紙の厚みに近いものを探して、アイボリーケント#400。
ちょうど、新規講座の体験会で、8人も参加予約いただいた回があったので、それ用に買い足してあった新品の箱をくずしてスキャンし、のりしろを加えて線に起こしたら、あとは直接印刷して、せっせと組み立てです。
折り目は先にちゃんと凹ませて、中箱を掴みだすための半円の穴もあけて(ダイソーでパンチを買ってきました)、一応思いつく限り精度を上げるための手を打ち、それでも当然製品のようにはいかないんですが、ぼろぼろのよりはずいぶんいい感じに仕上がったので、良しとします。

作業がたまってる時は、
「うわーーー、あれもある、これもある、どうしよーーーー。・・・とりあえず寝よ。」
では何も進まないので、一個ずつ片付けていくしかないですね。
次の展覧会向けの作品づくりと様々な試作に集中して取り組めるのは、もう少し先になりそうです。