至福のひととき

9/15の日記で紹介した
「ソプラノ3人が贈るコンサート・空と風にのせて
(ソプラノ:久米輝代・千葉曜子・山嵜佑希子 / ピアノ:清水誠二)」
が昨日おこなわれ、午後の部に行ってきました。

先に感想を言ってしまうと、もう最高すぎて、どんな言葉を持ち出しても感動を伝えることが出来ません。
前半の4曲目の後に少し絵の紹介があり、そこでひとこと挨拶をすることになっていたので、正直それが終わってからが自分にとっては本当のコンサートのはじまりだったのですが、ポピュラーソング中心の後半二曲目、リクエストが叶った「Let the river run」は、出だしから既に鳥肌もの。曲の盛り上がりとともに3人のハーモニーも最高潮に達し、音楽に包み込まれて一体になる感覚は至福のひとときで、「このままずーっと聞いていたい!」と曲が終わるのが名残惜しく、まさに夢のようでした。
プログラムの最後には「翼をください」を客席も含めた全員で合唱し、それまで大きな感動を与えてくれた美しい歌声に自分も参加しているというシンクロ感に、コンサートの印象がより強く心に刻まれました。

会場でお披露目した原画は、山嵜さんのご自宅のピアノの上に飾られているということで、このコンサートの思い出を常に目に入る場所に置いてもらえているというのも、とても嬉しいです。

今回、このような素晴らしいコンサートのパンフレットの絵を描かせていただき、またいろいろお話を聞くに、多少なりともコンサートの世界観を広げるお役に立てたようで、素晴らしい一日となりました。


贈り物

昔のバイト先(もう15年くらい前になるか)で知り合って以来、ずっと絵の活動を応援してくれている、尊敬できる先輩でもある友人に、絵をプレゼントしました。
空シリーズの中では今でも気に入っている一枚で、数年前から決めていたタイミングが訪れたので「今だな」と。
さっそくお家の玄関に飾ってくれて、ありがたい限りです。

贈り物を選ぶときって、「喜んでもらえるかなあ」とその人のことをいろいろ考えますよね。
実は結構好きな時間だったりします。

郵便局に年賀状が並びだしました。
毎年出す枚数は少しずつ減っていますが、日常的に連絡を取り合っている人、年賀状でだけ近況報告し合っている人などなど、どんな関係の相手でも、文面に何書こうかなと考えているときは、その人のことをいろいろ思い出します。
たとえ年一回のことだとして、だとすればなおさら、それさえもなくなってしまえば、いずれその人のことを思い出すこともなくなってしまうのかもと思うと、今は疎遠になっている相手にも、やっぱり送ろうかなと思うのです。


色鉛筆画・作例


デロリアン
225mm×299mm

気がつけば今年も残りふた月半ということで、描きかけのまま放置していた絵をそろそろ片付けていこうと思います。
カルチャーの授業では生徒さんが様々な題材を持ってくるので、全く描いたことがないジャンルをそのままにしておくのもどうかと思い、練習を兼ねて。
当初は車体だけを描くつもりでしたが、元写真2枚を組み合わせて描いたので、フォトリアルに持っていくのも限界があり、何かうまいことまとまらないかなあとぼんやり考えていたらつい魔が差してしまって、気がつけばプラモデルの箱絵のようになってしまいました。
ウォーターフォード細目に描いているので、紙目の残った柔らかい仕上がりです。
モチーフ的には、ケント紙あたりを使って目一杯エッジを効かせたシャープな絵のほうが合っているのでしょうけど、そこは画風ってことで。