ストロマトライト

ストロマトライトという化石をご存知でしょうか。

ストロマトライトはシアノバクテリア(酵母のような真核生物)がコロニーを作り化石となったものです。
地球の無酸素時代、古大陸の浅海にシアノバクテリアが発生し、葉緑素を持った藍藻類を構成し地球規模の酸素を発生しました。
原始大気の環境で最初に酸素を供給した生物の化石がストロマトライトです。

スターミネラルズジャパン ホームページより

昔、TBSの地球紀行番組「神々の詩」で、このストロマトライトを取り扱った回があり、内容はもう記憶の彼方ですが、とにかく感動したのだけは覚えています。
生物の進化に欠かせない酸素を初めて生み出したバクテリアの化石だなんて、ロマンの塊じゃないですか。
「石はロマン!」
初めて現物を見たのは、2013年のミネラルショー(池袋)で、その後、時々思い出しては忘れてを繰り返しながら、今年に入って、御徒町の天然石ショップ「クリスタル・ワールド」で、ついに「これはいい!」と思える品にめぐり逢い、手にすることが出来ました。

あとは、せっかくなので、いい感じに飾りたい。
アクリル板の端材でケースを作るのは、これまで何度もやってきているので、それを活かすとして、現生のストロマトライトが西オーストラリアのシャーク湾(砂の浅瀬)に生息していることから、それを模した砂地に置こう。
手元のアクリル絵の具用下地材でも出来そうでしたが、慣れないことをやる時は、専用アイテムを使ったほうが間違いないだろうということで、ジオラマ用の砂を鉄道模型店で買ってきて、石粉粘土で作ったベースに、マットメディウムで溶いてぺたぺたと塗りつけ、乾燥後にマットワニスでしっかり固める。
波打ち際にすることも考えたけど、水の表現が難しそうなので断念。
土台は集成材から切り出し、ベースを埋め込むために角材で堀を作ったら、パテと下地用塗料で木目を埋め、ミルクペイントの黒でスポンジを使って塗装。
この方法でできる質感が大好きで、額縁の塗装とかにも頻繁に使ってます。
背景は、ネットで見つけてきたウユニ塩湖(購入した化石がここで取れたものだったので)の写真に、これも購入時に付いてた解説文を入れて、ケースの裏側に貼り付ければ完成。

うん、満足。

砂以外は、全部家にあるものでまかなえました。