横山大河 個展「風景持参2」/ヘルツアートラボ

説明すると少し長くなるので省きますが、先月、中目黒でオープンしたヘルツアートラボのオーナー漆崎さんと出身高校のつながりでご縁があり、今回色鉛筆画の作家さんの展覧会を開催中ということでご案内をいただき、お邪魔してきました。

横山大河さんの作品を拝見するのは初めてでしたが、ひと目見て、とにかく塗りがキレイ!

よくwebなどの小さな画面ではきれいに見えても、原画を間近で見ると、「あー、なるほどな」と、ある種マジックの種明かしを見ちゃったかのような感覚を抱くことがあり、色鉛筆画では特にそれがあまりいい方向に作用しないことが私にとっては多いのですが、横山さんの作品はまったくそれがない。
今回は過去作の総合展示ということで、中には筆跡をダイナミックに残した作品もありましたが、丁寧な仕上げのものは、まず物質として圧倒的に美しく、色鉛筆という画材の特性も最大限に活かされていて、眺めているだけで目に気持ちいいのです。
いずれもメッセージ性の込められた作品で、画題の深いところへ入っていく楽しみもあり、本当にいい絵を見させていただきました。

知り合いの作家さんやカルチャーの生徒さんなど、思えばいつもお話しているのは年上の方ばかりなので、横山さんは私より7つ若いということで、もちろんそれで先輩ぶるつもりは毛頭ありませんが、とはいえ会話の微妙な距離感の取り方はやはり違ってくるわけで、そんなのも新鮮で、楽しいひとときでした。

またどこかで接点を持てればと思うところです。

※展覧会は残念ながら今日(5/30)までです。

ヘルツアートラボ