展覧会一覧

白日会展 終了

昨日で会期終了、本日搬出でした。

初の公募展入選&美術館での展示ということで、多くの方々に祝福いただき、本当にありがとうございました。

これで何かが劇的に変わるというわけではありませんが、完全な第三者から少なくとも最低限の評価はいただけたというのは、今後の大きな心の支えになります。

また来年も、会期終了後の搬出を目指して励んでいきたいと思います。

今後もどうぞよろしくお願いします。


第97回 白日会展

行ってきました。

搬入から10日ぶりのご対面。
展覧会初日は選外作品の搬出日でもあるため、直接搬出でこの日に作品を持って帰ってくる惨めさは忘れもしません。
もっとも入選なら入選で、会場でどんなふうに飾られているか、周りの作品に負けてないか、心配事ばかりなのは、なんだか初めてグループ展に参加して絵をギャラリーに飾った時の記憶を辿るようで、ちょっと懐かしくもありました。

「Eternal Wind」
497mm×1167mm(変形50号)
Colored Pencil on Paper

展示はやはり水彩エリアで、上段でした。
周りを大きな作品に囲まれるのは覚悟していましたが、改めて見ると、やはりスケールメリットは大きいなあというのが第一感。
特に風景画は、空間の広さをどれだけ表現出来るかが常に付いて回る要素なので、その点で単純な絵の大きさが及ぼす影響は無視できません。
白日会は、審査方針に絵のサイズは関係ないと堂々と謳っていますが、サイズと絵の印象は決して無関係ではないので、どの大きさで描くかというのが思ってた以上に重要だということがよくわかりました。

基本的にクラシックな表現の作品がほとんどなので、私の少しイラストテイストな作品が軽く見えてしまうのも、まあ致し方ないこと。
審査員の先生方がどういうお気持ちでこの絵を入選と決められたかは窺い知ることは出来ませんが、貴重な勉強の機会を与えてくださったことには、ただただ感謝です。

色鉛筆という画材の特性のひとつは細部描画の容易さなので、そこは押さえつつ、至近距離でも筆跡の見えないきれいに整ったマチエールが自分的には譲れないポイントなのですが、展示場所が上段ということで、今回は近づいて見てもらうことができず、そこは少し残念でした。

額縁とパネルは今回自作です。
会場見渡すと、他にも手作りの額縁に入れている方がちらほら見られ、勇気づけられました。
搬入で擦れたのか、少し塗装が剥げているところもありましたが、限られた工具で初めて作った割には上出来かなと思っています。

白日会展は、キャプションに使用画材が載ってないのですが、カタログには記載されているので、油彩・水彩以外を数えてみると、パステル7点、版画3点、フレスコ1点、鉛筆1点、そして私の色鉛筆1点でした。
どんな画材を使っていようが、その絵に人の心を動かす何かがあるかどうかが全てなので、単純に自分にとって、色鉛筆に他の画材よりも多くのメリットを感じている間は、色鉛筆を使い続けると思います。
 
 
帰りに、林亮太さん主催の色鉛筆画展「トーキョー・イロエンピツ・スタイル展覧会」にお邪魔してきました。
馴染みの作家仲間が多く在廊していて、今回の入選を祝福いただきうれしかったです(若干イジられた感も^^;)。
昨日は生徒作品の解説動画を配信していて、どういうわけかそこにゲスト参加することになってしまいましたが、100人以上の生徒さんを抱える林さんの講師としての顔の一端を見ることが出来て、勉強になりました。
Youtubeでも見れるようなので、気になる方は検索してみてください(私はたまーにぼそっと一言加えてるだけで、全然役に立ってないので、敢えてリンクとか載せません)。

白日会展は、国立新美術館で29日(23日休館)まで、トーキョー・イロエンピツ・スタイル展覧会は、なかのZERO(中野区)で21日までです。


公募展 初入選

今年の第97回 白日会展に初入選しました。

白日会は、100号クラスの写実油彩画が大半を占める、まさに絵画の王道を行くような伝統ある公募団体で、まだホキ美術館が出来る前、国内トップクラスの写実絵画を至近距離で見れて、しかも撮影可という、画学生にとって宝の山のような存在で、知って数年は毎年客として勉強に行っていました。

初めての挑戦は実に9年前、当時はフルカラーは油彩、モノトーンは色鉛筆と決めていたので、油彩画で応募しましたが、あえなく落選。
まだまだ試行錯誤のまっただ中にいた頃だったので、到底応募に値する絵では無かったのですが、「応募用紙取り寄せちゃったし、出すだけ出してみるか」という、まあ記念受験みたいなものでした。
ちなみにその時の絵は、パネルを再利用するために潰してしまったので、もうありません。

その後しばらく遠のいていたのですが、色鉛筆のフルカラー空想画もだいぶ自分なりの型が出来てきたので、昨年久しぶりに応募してみることに。
が、色鉛筆でM50号は初めてだったので、いろいろ勝手の違うところもあり、またしても不本意な出来のままの応募となり、結果もまたしかり。
黙っていましたが、昨年9月の西区文化祭・創作展に出した「Cosmic Wonder」がその応募作を全面大加筆したものだったりします。

今回の応募作は変形50号(シネスコ比率)、出来に不満な点は多々ありますが、それも含めて実力通りだなというところまでは描いたので、落ちたら落ちたでしょうが無いなと思っていたのですが、なんとか入選に滑り込めました。

おそらく水彩画のコーナーに並ぶんだろうと思いますが、広い会場で50号の小作がどう見えるか。
題材も会の作風とはだいぶ違うので、浮きすぎてはいないか。
入選に安堵した一方、展示風景を見るまでは、実はまだ心の安まらない状況だったりします。
そんなわけで、初日にさっさと見て来て、すっきりしたいと思います。

第97回 白日会展
2021年3月17日(水)~3月29日(月)※3月23日(火)休館
10:00~18:00(最終日15:00まで)
国立新美術館
入場料 一般:¥800

今年は横浜でのグループ展があと4回あるので、どれかに出すとは思いますが、白日会展は、写実絵画に興味のある方にとっては、絶対に行って損の無い展覧会だと思うので、未だ緊急事態宣言の最中ではありますが、ひとつ足をお運びいただければ幸いです。