色鉛筆画・作例


デロリアン
225mm×299mm

気がつけば今年も残りふた月半ということで、描きかけのまま放置していた絵をそろそろ片付けていこうと思います。
カルチャーの授業では生徒さんが様々な題材を持ってくるので、全く描いたことがないジャンルをそのままにしておくのもどうかと思い、練習を兼ねて。
当初は車体だけを描くつもりでしたが、元写真2枚を組み合わせて描いたので、フォトリアルに持っていくのも限界があり、何かうまいことまとまらないかなあとぼんやり考えていたらつい魔が差してしまって、気がつけばプラモデルの箱絵のようになってしまいました。
ウォーターフォード細目に描いているので、紙目の残った柔らかい仕上がりです。
モチーフ的には、ケント紙あたりを使って目一杯エッジを効かせたシャープな絵のほうが合っているのでしょうけど、そこは画風ってことで。


色鉛筆のブランド移行

画材屋で売っている色鉛筆は、一つのブランドでだいたい100色前後がラインナップされていますが、張り切って全色揃えても、長く絵を描いていると、よく使う色はだいたい決まってきます。
そして、繰り返し使っている色は、手に取る前から塗ったときの色を正確にイメージ出来るようになり、混色・重色も狙い通りにいくようになります。
私はこれらの色を「基準色」と呼んでいます。
自分の中に基準色を確立するのはとても大事なことですが、「ちょっと違うメーカーの画材も使ってみようかな」という時、同じ色名でも結構色味が違っていたり、そもそも色鉛筆はセットで買うことが多いので、「今まで使ってた〇〇色が入ってない」となると、重ね塗りしてもなかなか思い通りに色を作れないなんてことも出てきます(今持ってない新しい色が欲しくて買うのなら全く問題ありません)。

そこで、色辞典・ポリクロモス・パブロのなるべく近い色を探してみました。

※空欄の色は該当色なし。それぞれ現行の全120色を対象にテスト。

色辞典が基準なのは、カルチャー講座で初心者向けのおすすめ品にしているため使っている人が多いからで、色辞典に足りない「濃い色の塗り込みやすさ」と「耐光性」を求めた時、個人的にはファーバーカステル(ドイツ)のポリクロモスとカランダッシュ(スイス)のパブロがスムーズに移行できる候補かなと思っています。
別々のメーカーのものを混ぜて使っても全く問題ないので、少しずつ買い足しながら自分にとっての基準色をアップデートしていくのもいいでしょう。

※ポリクロモス、パブロもまったく色褪せないわけではありません。主にピンク~紫系の一部の色は、程度の差こそあれ、厳しい条件下では、やはり目視で確認できるくらい退色が起こります。


色鉛筆画・作例(模写)


BIONDINA(部分模写)/フレデリック・レイトン

オリジナルは1879年の油彩画。
私の最も尊敬する英国の画家フレデリック・レイトン卿の画集からピックアップしました。

大学時代、新宿の紀伊国屋書店でたまたま見つけた画集に一目惚れし、以後画集は見つけ次第購入。
国内に原画が来た時は、同じ展覧会に2回行ったこともあります。

模写してみたい絵はたくさんあり、それもできれば同じ油彩でというのが正直なところですが、とりあえず今回は使い慣れた色鉛筆で。
下書きもグリッドやトレスをせずに描いたので、微妙な狂いはあると思います。
さすがに元作品の画像を並べて載せる勇気はありません。
どうしても気になる人は検索してみてください。