色鉛筆画・作例

色鉛筆:色辞典(トンボ)
紙:KMKケント250(ミューズ) 155mm×216mm

いわゆる「写真のような」絵を描こうとすると、水彩紙では紙目が気になるのでケント紙のような平滑な紙を使う人が多いのですが、これに硬めの色辞典で塗るとなかなか深みのある濃い色が出ません。
これは画材の性質による向き不向きなので、この場合はポリクロモス(ファーバーカステル)やパブロ(カランダッシュ)といった中軟質の色鉛筆を使うのが一番素直な方法です。
中でもポリクロモスは、均一でほどよい硬度となめらかな描き心地がどんな紙にも合い、また大抵の画材店でバラ売りしているという入手性の良さもあって、私も愛用していますが、お値段がちょっと高い。
しかも、今年に入ってさらに値上げされ、今では定価で一本350円超え。
違いがわかるようになってくれば、価格に見合った価値を見いだせると思いますが、私のカルチャー講座では初心者向けの推奨画材として色辞典を多くの生徒さんに最初に購入いただいているので、「無理に買い換えなくてもこれくらいは描けるよ」という見本として1枚描いてみました。

最初はどこかの教室で課題にしようかと思って描き始めたものの、途中で種の細かさにめげそうになり、それでも根性で描き続けて全体に色が入って、いちごの表面の光沢感が出てきたところで急に楽しくなり、なんとかお蔵入りしないで済みました。
フォトリアルは人によって結構好き嫌いが分かれますが、どこまで描いて完成とするかが比較的分かりやすいので、達成感はあります。

※色鉛筆の硬度でいくと、カリスマカラー(並行輸入品のプリズマカラーと芯材は共通)という超軟質の物もありますが、これで写実的に描くにはまったく別の技法を使うことになるので、今回は除外しました。


色鉛筆画19人展 2022

昨日まで開催していた「第17回 緑樹会・絵画展」は無事終了しました。
会場では作品に共感してくださったお客様から嬉しいお言葉をいただいたり、また自分の絵を広い壁に飾ってゆったり眺めることもそうそうないので、在廊は半日だけでしたが穏やかな時間を過ごせました。

展示の脇に置いておいたカルチャーの案内と次の展覧会「色鉛筆画19人展 2022」のDMもほぼ全部なくなっていたので(実はDMは手持ちがだいぶ少なくなってきていて、今回半分は家で印刷して持っていきました)、こちらにも足をお運びいただけるとうれしいです。

既にホームページには情報を載せてありますが、会期まで一ヶ月を切ったので、ここで改めての告知です。

「色鉛筆画19人展 2022」
2022年6月8日(水)~6月14日(火)
10:00~18:30(初日15:00から/最終日16:30まで)
文房堂ギャラリー

出品者:あだち雅/いげさとこ/おかもとゆみ/オガワヒロシ/絵人/釘本緑/忽那真太郎/田實千絵/寺崎敦則/長浦将也/西村あじゅ/林亮太/藤森有規子/ふわふわ/
前田ゆり/まきむらゆうこ/三上詩絵/Momoji/弥永和千

特設webサイトへ

在廊日:6/9(木)・12(日)時間未定(昼から夕方にかけては、まずいると思いますが、午前は当番との兼ね合いで決めるつもりです)/14(火)10:00~16:30

私は新作6点前後の出品予定で、原画とプリントの販売もあります。

当初は2月開催の予定だった本展、コロナでやむなく延期となりましたが、もう街の空気もずいぶん変わってきた感じなので、さすがに再延期は無いと思います。

幅広い画風の色鉛筆画だけが並ぶ珍しい展覧会です。
ぜひお越しください。


グループ展 始まりました

3点とも旧作ですが、結構気に入ってる絵なので、ぜひ原画をご覧いただければと思います。
8日(日)11:00~14:00、受付当番で会場にいます。

第17回 緑樹会・絵画展
2022年5月4日(水)~5月9日(火)
11:00~17:00(初日14:00から/最終日16:00まで)
杉田劇場ギャラリー(らびすた新杉田4F)
アクセス:JR新杉田駅 徒歩3分