カルチャーセンター講座受講生の皆様へ

新型コロナウィルス感染症対策の緊急事態宣言による異例の長期休講ももうすぐひと月が経ちますが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。

残念ながら、事態の収束は未だ見通せず、当初5月6日までとされていた宣言も延長されるとの報道がありました。
これに伴い、カルチャーセンターも休講期間の延長が予想されます。
(※5月7日追記 休講延長の連絡が来ました。期間未定とのことです。)

そこで、4月3日の日記で告知しました受講生対象のメール添削について、改めてお知らせいたします。

・対象:3月末時点での講座在籍者全員(4月以降の受講お手続きがまだだった方も対象です)
・指導料:無料
・期間:カルチャーセンター講座再開まで
・回数:特に定めていませんが、1週間から10日に1通程度までを想定しています

途中だった課題や、ご自宅で描かれた作品を写真撮影し(スマホで十分です)メールでお送りください。
を押せばメール作成画面が開くので、そこから写真添付でお送りいただくか、アドレスを直接入力する場合は

となります。
個別にアドバイスを添えてお返事いたします。

家にいる時間が長くなるこの期間、絵を描くことが少しでも気分転換になれば幸いです。


色鉛筆画・制作過程(完成)

完成です。

人物を宙に浮いた感じにしようと重心を少し左に寄せていたため、絵全体がなんとなく左に傾いて見えていたので、星や星雲の配置を調整してバランスを取りました。
また、髪の広がりや、衣のひだ、他にも所々に小さな違和感があったので、修正しました。

さすがにここまで来て大手術は出来ないし、したくもないので、修正できる範囲はある程度限られていますが、時間と気力の許す限り、少しでも描きたかった絵に近づけられるよう粘ります。
やめ時の判断はいつも悩みますが、「満点ってわけじゃないけど、これ以上手を加えても良くなるか崩れるか、半々だな」くらいの感覚になってきたら、その辺が潮時だと思います。
締切のある絵なら、自ずとそこがデッドラインになるのでわかりやすいですね。

とことんまで一枚の絵に向き合えば、失敗した原因や、どうすればよかったかなど、たくさんの発見があるはずなので、次の一枚がよりよい一枚になるように活かしていければいいと思います。

 
というわけで、7日間にわたって下書きから完成までを紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか。

絵の描き方は十人十色。
その一つ一つが、どうすれば最高の一枚を描けるか、長い模索の中で、その人なりの経験から導き出された答えなので、どれが正解というのはありません。
迷ったときは、描きたいタイプの絵を描いている人の描き方を真似るのが一番わかりやすい道だと思いますが、騙されたと思って違う描き方をしてみると、案外新しい発見があったりもするので、とにかくいろいろ試してみてください。

自分にとって気持ちよく描ける方法を見つけられれば、絵を描くことは長く楽しめる趣味になると思います。

 
タイトル:Rebirth
サイズ:468mm×318mm
画材:色鉛筆(カランダッシュ・パブロ)/合成紙

 
~おしまい


色鉛筆画・制作過程(第6回)

ようやく全体にしっかり色が入りました。

空の星と、少女の周りに漂う光の粒は、練りゴムや電動消しゴムを使って白く抜きます。
絵の具なら、スパッタリングで簡単に満天の星空を描けますが、色鉛筆では残念ながら一個一個描くしかありません。
その分、配置に気配りが行き届くので、そういうものと割り切ってコツコツやります。

こうして完成図が明確になると、同時に仕上がりレベルも見えてきて、ちょっと冷静になります。
前もって下絵を作って、それを横目に見ながら描き進めるので、「全然ダメ」という惨状になることは滅多にありませんが、だいたいいつも「まあ、当たらずとも遠からずだな」というところに落ち着きます^^;

ここからもう一度全体に戻って、細部の描き込みや気になるところの修正をしていきます。
描いた直後は、「うん、がんばった、こんなもんでしょ」と甘い判断になりがちなので、一度時間を置くのも有効です。
「絵を寝かす」という言い方をしますね。
パッと見の第一印象で違和感を覚えたところを一個ずつ潰していくことで、少しずつ完成度が上がってきます。
ここが正念場です。

 
~明日、最終回