「itoya 色鉛筆アート 2024」思うこと

連日多くの方に作品を見ていただき、同時に自分の作品を相対的に見直すいい機会になっています。

今「色鉛筆画」と聞くと、ふわっとした優しい絵ではなく、写真みたいなリアルな絵、を想像する方がずいぶん多くなってきていると思います。
SNSへの1枚の投稿が、それまで考えられなかったスピードで世に広まり、メディアがさらにそれを加速させた結果、ここ数年の色鉛筆画は、他の画材とは圧倒的に異質な変化の道をたどってきました。
注目を集めることは、純粋に大きなプラスです。
ですが、道のど真ん中にいる人も、傍目に脇を歩いている人も、皆が、そのあまりに一方的な流れに、すでに抵抗を始めているように感じます。
結局、表現者に安寧など無く、それこそが表現者の表現者たる所以なのかもしれません。

会場には、各作家のプロフィールも貼ってあり、制作への思いから制作部屋の写真まで載っているので、こちらも「作家自身」を知る手がかりに、作品に込められたメッセージを感じていただけると嬉しいです。

次回の在廊は14日(日)10:00からです。
夕方17:00以降は状況に応じてとさせていただきます。