展覧会一覧

実演で描いた絵

色鉛筆画教室展の実演で描いた絵のうちの一枚、4日目の土曜日のものです。
個人的には一番内容の充実した回だったので、ちょっと紹介します。

「白黒の写真からカラーにしていく」
3日目までも写真に忠実な色を目指して描いてはいないので、描いてる本人の気持ちはそれほど変わらないのですが、普段からよく使っている青~紫~ピンクの色相でまとめたので自分らしい絵になったと思います。
顔はパーツそれぞれに描き方のポイントがあり、見てる方も飽きないのか、割と観客が最後まで減らなかった印象でした。

「紙にあらかじめ下地材を塗っておく」
これは4日目と5日目だけの取り組みでした。
今回の私の展示作品の半数以上はオリジナルのコーティングを施した紙に描いていたので、その説明も兼ねて、すこーーーしだけそれに近い描き心地を味わえる方法として、ジェッソを塗った紙を使いました。
紙は、毎回ウォーターフォードホワイト細目を使いましたが、この紙、水を吸うと少し紙目が浮き出てくるので、水張り+ジェッソ塗りをするならヴィフアールとかのほうがよかったかも。
近いうちにちゃんと実験して方針を決めておきたいと思います。
ひとつ裏話として、前日に準備として水張りをしたところ、水張りテープの粘着力が弱くて全然付かない。
3年以上前に買ったものなので、おそらく保管中に湿気を吸ってしまっていたのでしょう。
幅広の物でなんとかとまりましたが、テープに寿命があることを初めて知り、この日の帰りに即新品を買いました。
準備は余裕を持ってしないといけないですね。

1時間の実演中は、基本的におしゃべりしながらなので、絵をちゃんと描くのは当然として、実はそっちをどう隙間なくつなげていくかの方が大事だったりします。
毎月の講座で多少は経験値も上がっていたのか、2年前の色鉛筆画グループ展でやったときに比べれば、まあそつなく出来たかなという感想ですが、次の機会には、もっとスムーズに進行できるようになりたいものです。
全6回、それなりに大変ではあったけど、いい勉強になりました。


ギャラリーダダ 最終日

とうとうギャラリーダダ最終日。
6年間のお礼とご挨拶に行ってきました。

6年・・・思い返せばきりがありません。
初個展、初色鉛筆画グループ展、初色鉛筆画体験会、そして先日の初教室展。
いろいろな節目をここで迎えてきました。
何より、超アットホーム型で外食もほぼしない私には、いわゆる「行きつけの店」みたいなものは一切なく、せいぜい世界堂横浜店には頻繁に行くものの、基本的に混んでるお店なので、店員さんと仲良くなって雑談するような場所でもなく、そんな中でギャラリーダダは気楽に寄って立ち話の出来る唯一無二の存在でした。

何かお礼の気持ちを自分なりの形にしたくて、空の絵をA4のちょっといい紙にプリントしてマットも付け、サインとエディションを入れたものを、オーナーさんとスタッフさんにそれぞれお贈りしました。
飾って楽しんでもらえれば素直にうれしいし、そうでなくても、何年後かにふと見つけた時、そういえばこんな絵描いてる人がよくギャラリーで展示してたなあと、当時を思い出すきっかけになれば、それでも十分です。

きっと、次にそごう横浜店9Fに足を運んで、同じ場所に全く違う店舗が入っているのを見た時、はじめて真の意味で実感がわくのでしょう。

ギャラリーダダでの展示を通じて、本当にたくさんのことを学んで来れました。
これを今後に活かし、より活動の幅を広げていくことで、ささやかな恩返しができればと思っています。

6年間お世話になりました。そして、ありがとうございました。


色鉛筆画教室展 終了

昨日をもって無事終了しました。

はじめに教室展をやろうと動き始めたのは確か昨年の10月。
コロナ禍がまさかここまで長引くとは夢にも思わず、来年末にはさすがに収まっているだろうと考えてギャラリーを予約したわけですが、その後もマスク生活は続き、ギャラリーダダ、今年12月でまさかの閉館。
これまでに個展3回、グループ展多数と、毎年何かしらの展覧会でお世話になってきたホームグラウンドとも言うべきギャラリーだったのですが、せめて最後に初の教室展を滑り込みで出来ることの強運に感謝しつつ、あとはとにかく感染爆発期にさえ当たらなければと願いながら、夏ころから生徒さんも少しずつ出展作の制作に取り掛かり始め、第6波という言葉を聞くたびに胃の痛む思いを抱えながらも準備を進めてきました。

なかなか題材の決まらない生徒さん向けにネタ探しをしたり、額装未経験の方は画材店へ一緒に行ったり、搬入搬出の出欠やタイトルの確認など、11月に入ってからは、遅れていた自身の出展作づくりもそこに加わり、忙しくも充実したここ数ヶ月でした。

結果、奇跡的な低感染者数のまま会期を迎えることができ、多くの生徒さんがご家族ご友人を連れて会場に足を運んでくれ、また一般のお客様も多数ご来場くださりました。
毎日のデモンストレーションも土日は特に大勢の観客に囲まれ、意味のある小コーナーだったと思います。

他の人の絵を見ることは、何よりも勉強になり、いい刺激にもなります。
次回の教室展はおそらく2年か3年後になると思うので、いったんここで息を整え、またそれぞれのペースで、絵のある生活・絵を描く生活を楽しんでもらえればと思います。

自分にとっては、初個展並に記憶に残る展覧会となりました。
会場の様子と全出展作品をスライドショーにまとめたので、お時間あるときにでもぜひ御覧ください。

最後に、本展運営に関わったすべての皆様、お疲れさまでした。