日記一覧

スパムをゆるやかに撃退

これはインスタの話ですが、たまに片言の日本語でDMがくることがあって、「これはあなたが描いたのですか?」「素敵な作品ですね」みたいに、とりあえず筋の通った内容で来て、普通に返信すると、「今度日本に行きます」「日本語の勉強中なんです」「どこに住んでいるんですか?」と。
まあ、先に相手の投稿を見た時点で、またスパムだなとわかってはいるんですが(正確には、見るまでもなく、ですね)、出先で電車に乗ってるだけの時とかは、絵についての話題の間は付き合ったあげちゃったりもして(2往復もすれば上等な方)、プライベートな質問に入ってくると、「いよいよ来たな」となるわけです。

この時点でさくっとブロックしてもいいんですが、どうせだから、どこまで相手が素性を隠したままついてくるか試してやろうと、今度はこちらから「ホームページは見てくれましたか?」「どの作品が好きですか?」「どんな絵をよく見られるんですか?」と質問攻めにしてみたところ、返信来なくなりました。

絵を依頼したいという件では、サイズ別の価格表と前金をいただくことを伝えたら、それっきり。
そういうアプローチで来るなら、もうちょっと粘れよ!

やりとりは、一応は会話として成り立っているので、モニターの向こうでは人が入力してるんだろうと思っていましたが、ひょっとして、今はもうAIなのか!?
迷惑メールは毎日のように来るし、もうネットを浄化することってできないもんなんですかねー。


横浜駅の快適なホーム

相鉄線の横浜駅は、柱ごとに巨大なクーラーが設置されているので、自転車で汗だくになって駅についても、乗車までにしっかり体を冷やせます。
東横線も、ホームが地下だからそれなりに涼しいけど、即効性では相鉄の方が上。
ただ、今まで他にこのクーラーの前に立ち止まって涼んでる人を見たことがない。
やっぱり乗り換えで利用する人が多いからかなあ。

相鉄横浜駅さん、いつもホームでクーラーをMAX運転してくれて、ありがとうございます。


北海道旅行記・4

北海道旅行記・1
北海道旅行記・2
北海道旅行記・3

太陽の森・ディマシオ美術館は、新冠町の廃校になった旧・太陽小学校を改装して2010年にオープンした日本で唯一ジェラール・ディマシオの作品が常設展示されている美術館です。
ディマシオは、1938年生まれのフランス人幻想絵画作家で、過去には1988年、92~93年に、東京・大阪他各地を巡回した展覧会で、その類まれな作品が大きな注目を集めました。
私が彼の作品を知ったのは、そのずっと後(2000年以降)、当時通っていたカルチャーセンターの玉神先生から画集を見せてもらったのがきっかけで、技法・構成・世界観、全てが理解のはるか上にあって、いつか原画を見てみたいとずっと思っていました。
新冠町に美術館が出来たことは、だいぶ前から知っていましたが、北海道の奥地ということで、なかなか気軽に行ける場所ではなく、そのうちそのうちと先延ばしにしていたのを、5年前からカルチャーの講師をやるようになり、徐々に生徒数も増えて少し気持ちに余裕が出てきたのか、今年に入って「よし! 行こう」とふと思い立ったのです。

作品のサイズが大きいことは知ってはいましたが、実際に目の前にすると、一瞬で世界に引き込まれてしまいます。
おそらくはエアブラシを併用していると思われる人手を感じさせない筆致も、作品のコンセプトに合っていて、全てが世界観の表現のために極限レベルで調和しています。
一枚一枚がいくらでも見ていられるほど表現豊かで、滞在時間を計画の倍以上とれたことに本当に感謝しました。
画集でさんざん見ていた作品たちの原画を堪能した後は、いよいよ世界最大の油絵の展示された旧体育館につながる廊下を進みます。

横27m、縦9m。

それはあまりに衝撃的で、完全に絵画の範疇を超えていました。

作品は上下左右に鏡が配置され、中央付近は鏡の上に立つことができ、画面が無限に続いているかのように見える仕掛けになっています。
まさに絵の中に入ってしまったかのような感覚。
これはもはや「鑑賞」ではなく「体験」なのだと、この初めての出来事に心が震えるのを頭が理解するのに、しばし時間がかかりました。
アートにはここまでの力があるのか・・・。

絵を描くことは、世界を創造すること。

日頃から意識していることではありますが、その究極を目の前にして、あっという間に2時間半という時間が過ぎていきました。

旅もいよいよ終わりが近づいてきました。
ディマシオ美術館から14:26発のコミュニティバスに乗り、市街地に戻っていきます。
新冠町は、日本有数のサラブレッドの産地でもあり、途中の牧場にはたくさんの馬が放牧されていました。
道の駅の前のバス停で道南バスに乗り継ぎ、終点のJR鵡川駅から1両編成の電車で苫小牧へ。
この鵡川駅の乗り換えが16分しか余裕がなく、乗り損ねれば次の電車は約2時間後なので、タクシーを使ってでも室蘭本線の駅に向かわないと、帰りの飛行機に間に合わないという最後の難所でしたが、特に問題なく無事乗車(一応、タクシールートでも間に合う便を取ってはありました)。

計画通り、飛行機の出発約2時間前に空港に着いたので、ここで夕食。
やっぱり北海道といえば海の幸ですよね。
事前に調べて決めていた「きくよ食堂」で、いくら・うに・かに、の3色丼を注文。

1日目は疲労困憊でお寿司こそ食べれませんでしたが、最後に名物を味わえて、満足な締めくくりとなりました。


北海道旅行記、いかがでしたでしょうか。
計画通りに行かないのが旅の醍醐味という言葉をまさに体現したかのような、盛りだくさんの1泊2日でした。
旅、いいものですね。
機会があれば、今度はまた別の土地にも足を伸ばしてみたいと思います。