画材一覧

色辞典の箱作り

先月中旬からずっと展覧会向けの作品づくりと会期中の在廊と、もちろん授業も、で余裕がなかったので、ようやく一息ついたところで、一個工作を。

カルチャー講座の体験の方用に長く使っていた色辞典第1集の外箱がかなり傷んできていて、もう中箱をゴムバンドでとめるだけにするかとか、いろいろ考えていたのですが、やっぱり外箱もあったほうがかっこいいだろうということで、じゃあ作るしかないですね。

紙は元の箱の紙の厚みに近いものを探して、アイボリーケント#400。
ちょうど、新規講座の体験会で、8人も参加予約いただいた回があったので、それ用に買い足してあった新品の箱をくずしてスキャンし、のりしろを加えて線に起こしたら、あとは直接印刷して、せっせと組み立てです。
折り目は先にちゃんと凹ませて、中箱を掴みだすための半円の穴もあけて(ダイソーでパンチを買ってきました)、一応思いつく限り精度を上げるための手を打ち、それでも当然製品のようにはいかないんですが、ぼろぼろのよりはずいぶんいい感じに仕上がったので、良しとします。

作業がたまってる時は、
「うわーーー、あれもある、これもある、どうしよーーーー。・・・とりあえず寝よ。」
では何も進まないので、一個ずつ片付けていくしかないですね。
次の展覧会向けの作品づくりと様々な試作に集中して取り組めるのは、もう少し先になりそうです。


色鉛筆・耐光実験(ダーウェント・ライトファスト編)結果

>前回の記事

一週間経過したので、さっそく結果を見ていきます。

お見事、退色ゼロ!
Heather、Wild Lavenderあたりは、退色してもおかしくない色調なので、これがびくともしないのは、さすがといっていいでしょう。
まあ、個人が適当にやってる実験なので、過去の他ブランドの実験との比較がどこまで有効なのかはなんとも言えませんが、とりあえずライトファストの耐光性は当てにして良さそうです。
これでもっと鮮やかな原色系のピンク、パープル、ウルトラマリンブルーあたりがラインナップに入っていたら、飛びつく人も出てくる気がします。
ただ、一番の問題は、バラ売りしているお店が皆無で、メーカー通販でも同色6本単位だということ。
最初はセットを買うにしても、使い切った色を1本ずつ補充できないのは、1本¥715もする消耗品としてどうなんでしょう。

1. 耐光性について、同社他製品との比較の検証結果を公式ページで公表する。
2. 1本単位で買えるようする。
3. 原色のラインナップを増やす。

この辺が整えば、オイルベース系の最高級品として、唯一無二のブランドになると思います。


色鉛筆・耐光実験(ダーウェント・ライトファスト編)

以前、カランダッシュ・パブロとリラ・レンブラントポリカラーで実験した記事を載せたことがありますが(ポリクロモスも実験はしてます)、先日の色鉛筆ART-Gardenであだち雅さんからライトファストをたくさんお借りすることができたので、久しぶりに耐光実験をやります。
ライトファストは、オイルベースの退色に強い色鉛筆という売り文句で、価格は脅威の1本715円(税込み)!! ルミナンスを抑えて国内最高値です。
描き心地に関しては、ポリクロモスにかなり近い印象。
同じオイルベース同士なので、まあ予想の範囲内です。
もしパブロのような粉っぽい感じだったら、レギュラー昇格もあり得たので、そこは残念でした。

退色しやすいウルトラマリン~マゼンタの色相のものをほぼ全て持ってきてもらったのですが、どれもダーウェントらしい渋い色味で、これは「退色に強い特殊な原料・工法で作られたもの」というより「そもそも退色に強い色味でラインナップを揃えた色鉛筆」なのでは、とちょっとうがった見方も。
過去の実験は、直射日光に1週間晒して、カバーした部分と比較するという形でやっていたので、今回もこれから一週間日晒しにして結果を確認したいと思います。

忖度一切なし!
どんな結果が出ても、そのまま正直に公表します。