行ってきました。
搬入から10日ぶりのご対面。
展覧会初日は選外作品の搬出日でもあるため、直接搬出でこの日に作品を持って帰ってくる惨めさは忘れもしません。
もっとも入選なら入選で、会場でどんなふうに飾られているか、周りの作品に負けてないか、心配事ばかりなのは、なんだか初めてグループ展に参加して絵をギャラリーに飾った時の記憶を辿るようで、ちょっと懐かしくもありました。
「Eternal Wind」
497mm×1167mm(変形50号)
Colored Pencil on Paper
展示はやはり水彩エリアで、上段でした。
周りを大きな作品に囲まれるのは覚悟していましたが、改めて見ると、やはりスケールメリットは大きいなあというのが第一感。
特に風景画は、空間の広さをどれだけ表現出来るかが常に付いて回る要素なので、その点で単純な絵の大きさが及ぼす影響は無視できません。
白日会は、審査方針に絵のサイズは関係ないと堂々と謳っていますが、サイズと絵の印象は決して無関係ではないので、どの大きさで描くかというのが思ってた以上に重要だということがよくわかりました。
基本的にクラシックな表現の作品がほとんどなので、私の少しイラストテイストな作品が軽く見えてしまうのも、まあ致し方ないこと。
審査員の先生方がどういうお気持ちでこの絵を入選と決められたかは窺い知ることは出来ませんが、貴重な勉強の機会を与えてくださったことには、ただただ感謝です。
色鉛筆という画材の特性のひとつは細部描画の容易さなので、そこは押さえつつ、至近距離でも筆跡の見えないきれいに整ったマチエールが自分的には譲れないポイントなのですが、展示場所が上段ということで、今回は近づいて見てもらうことができず、そこは少し残念でした。
額縁とパネルは今回自作です。
会場見渡すと、他にも手作りの額縁に入れている方がちらほら見られ、勇気づけられました。
搬入で擦れたのか、少し塗装が剥げているところもありましたが、限られた工具で初めて作った割には上出来かなと思っています。
白日会展は、キャプションに使用画材が載ってないのですが、カタログには記載されているので、油彩・水彩以外を数えてみると、パステル7点、版画3点、フレスコ1点、鉛筆1点、そして私の色鉛筆1点でした。
どんな画材を使っていようが、その絵に人の心を動かす何かがあるかどうかが全てなので、単純に自分にとって、色鉛筆に他の画材よりも多くのメリットを感じている間は、色鉛筆を使い続けると思います。
帰りに、林亮太さん主催の色鉛筆画展「トーキョー・イロエンピツ・スタイル展覧会」にお邪魔してきました。
馴染みの作家仲間が多く在廊していて、今回の入選を祝福いただきうれしかったです(若干イジられた感も^^;)。
昨日は生徒作品の解説動画を配信していて、どういうわけかそこにゲスト参加することになってしまいましたが、100人以上の生徒さんを抱える林さんの講師としての顔の一端を見ることが出来て、勉強になりました。
Youtubeでも見れるようなので、気になる方は検索してみてください(私はたまーにぼそっと一言加えてるだけで、全然役に立ってないので、敢えてリンクとか載せません)。
白日会展は、国立新美術館で29日(23日休館)まで、トーキョー・イロエンピツ・スタイル展覧会は、なかのZERO(中野区)で21日までです。