今年の第97回 白日会展に初入選しました。
白日会は、100号クラスの写実油彩画が大半を占める、まさに絵画の王道を行くような伝統ある公募団体で、まだホキ美術館が出来る前、国内トップクラスの写実絵画を至近距離で見れて、しかも撮影可という、画学生にとって宝の山のような存在で、知って数年は毎年客として勉強に行っていました。
初めての挑戦は実に9年前、当時はフルカラーは油彩、モノトーンは色鉛筆と決めていたので、油彩画で応募しましたが、あえなく落選。
まだまだ試行錯誤のまっただ中にいた頃だったので、到底応募に値する絵では無かったのですが、「応募用紙取り寄せちゃったし、出すだけ出してみるか」という、まあ記念受験みたいなものでした。
ちなみにその時の絵は、パネルを再利用するために潰してしまったので、もうありません。
その後しばらく遠のいていたのですが、色鉛筆のフルカラー空想画もだいぶ自分なりの型が出来てきたので、昨年久しぶりに応募してみることに。
が、色鉛筆でM50号は初めてだったので、いろいろ勝手の違うところもあり、またしても不本意な出来のままの応募となり、結果もまたしかり。
黙っていましたが、昨年9月の西区文化祭・創作展に出した「Cosmic Wonder」がその応募作を全面大加筆したものだったりします。
今回の応募作は変形50号(シネスコ比率)、出来に不満な点は多々ありますが、それも含めて実力通りだなというところまでは描いたので、落ちたら落ちたでしょうが無いなと思っていたのですが、なんとか入選に滑り込めました。
おそらく水彩画のコーナーに並ぶんだろうと思いますが、広い会場で50号の小作がどう見えるか。
題材も会の作風とはだいぶ違うので、浮きすぎてはいないか。
入選に安堵した一方、展示風景を見るまでは、実はまだ心の安まらない状況だったりします。
そんなわけで、初日にさっさと見て来て、すっきりしたいと思います。
第97回 白日会展
2021年3月17日(水)~3月29日(月)※3月23日(火)休館
10:00~18:00(最終日15:00まで)
国立新美術館
入場料 一般:¥800
今年は横浜でのグループ展があと4回あるので、どれかに出すとは思いますが、白日会展は、写実絵画に興味のある方にとっては、絶対に行って損の無い展覧会だと思うので、未だ緊急事態宣言の最中ではありますが、ひとつ足をお運びいただければ幸いです。