昼食後、15:00過ぎに札幌に戻ってきました。
さすがに少し肌寒く感じたので、インナーを1枚着込み、レンタサイクルで市街地の名所を巡りながら円山(まるやま)公園を目指します。
札幌のレンタサイクルは2種類あって、一つは最近よく見かける駐輪スポットで乗り捨てできるスマホ決済タイプのもの。そしてもう一つは駅前の駐輪場で借りれる、違法駐輪の回収自転車を整備したもの。
前者は見た目もおしゃれな電動アシスト付き小径車ですが、1日貸しだと¥1430。時間課金もあるけど、どのくらい使うかがはっきりしてなかったので、ちょっと手を出しづらい感じ。
後者は単純に1日¥500。ただし、22:00までに返却しないと延滞料金¥5000と駐輪場のおじさんから法外な脅しを受けました。
ブレーキの効きはちゃんと確認すべし、と事前にいろいろ調べ回ったホームページに書いてあったので、そこはチェックして、目立ちそうな青いシティサイクルを借りたのですが、サドルの角度が前上がりすぎて乗り心地は劣悪そのもの。スパナがあれば直せたのですが、さすがにそんなもの持ち歩いていません。おまけに後ろブレーキは結構な音がするしで、駐輪場を出てひとこぎした途端「あ! しまった」と気づいたのですが、「別のに変えて」と言うのもちょっとはばかられる感じだったので、今回はこいつとお付き合いすることにしました。
テレビ塔と時計台。
時計台は小学生の頃夏休みに来たことがあり、工作の宿題にマッチ棒で作った覚えがあります。
祖母が旭川に住んでいるので、北海道というと旭川のイメージが強く、札幌が第一の都市、旭川は第二の都市と呼ばれているくらいだから、まあ旭川よりは大きいんだろうなあくらいに考えていましたが、全然都市の規模が違いました。
円山公園までは自転車で約20分。
通りには桜が咲いていました。
円山公園は、円山動物園・北海道神宮・円山・競技場・運動場などからなる市民の憩いの場といった所です。
今回、動物園は時間的にパスせざるを得なかったので、神社で旅の無事を祈願し、いざ円山へ。
ガイドには、幼稚園や保育園の遠足で登ることもある、などと書いてあったので、軽い小山程度と思っていましたが、いやいや、全然話が違うんですけど。
山頂へはルートが2つあって、上りは八十八箇所ルートという、途中にお地蔵様が88体ある道を行きました。
それぞれに何体目という刻印があるので、全体のどのくらいまで登ってきたかがわかりやすくなっています。
しばらくして少し見晴らしのいい場所に出たので、「おっ、そろそろ山頂かな。結構登ってきたしなあ」と思ったら、少し先のお地蔵様の刻印は60台。
既に結構膝にきていたので、「これを幼稚園児とか、嘘だろ」と我が身の体力の無さを嘆きつつ、必死の思いで山頂を目指しました。
円山山頂、標高225m。
札幌市街を一望できる景観は、ちょっとしたものでした。
そして、痛む膝をかばいながらの下山。
もう一個のルートのほうが勾配がゆるかったのが救いで、途中ヒグマの目撃看板に肝を冷やしたりと(膝痛がってる場合じゃねーー!!)いろいろあったものの、往復約1時間で円山無事制覇できました。
帰り道、再び八十八箇所ルートの入り口を通ったら、渋谷にいそうな感じの若いカップルがまさに登り始めようかというところだったので、結構キツイですよ、と一言アドバイス。
この時既に17:30を回っていたので、ゆっくりしてると日没を過ぎそうな時刻でもあり、ちゃんと登頂できたか、少し気がかりではありました。
さあ、後は夕食に美味しいお寿司でも食べて苫小牧に向かおうと考えていましたが、下山したことで緊張感が切れたのか一気に疲労が押し寄せてきて、また汗が冷えたのと、そもそもの気温の低下もあって、いよいよ北の寒さを実感することに。
結局、もう食欲よりもとにかく温かいところで横になりたいという思いがまさり、一気に苫小牧へ行き、駅前のドラッグストアで栄養ドリンクと筋肉痛の塗り薬、ゼリー飲料を買い、そのまま宿に直行。
早く寝て明日に備えることにしました。
(「北海道旅行記・3」へ続く)