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ホルベインの高級油絵の具「ヴェルネ」を試してみる

近くの画材屋でようやく取り扱いが始まったので、試しにホワイトを2種類購入。

シルバーホワイト(ポピー油)とチタニウムホワイト、どちらもとろりと糸引くような練りで、これはかなり良さそう。最近は生の絵の具にスタンドオイルを少し加えていたんだけど、これならチューブから出してそのままでも、似たような感覚で描けそうです。

と、そこまではいいのですが、なんと、ちょい厚塗りのシルバーホワイトが4日経っても乾かない。チタニウムの方はほんのり指触感想気味。
・・・普通逆でしょ。
実際使う時は、リクインでも混ぜればいいだけだから特に問題は無いけど、それでもやっぱり材料を変えるのはいろいろとそれまでのノウハウが通じなくなるから大変です。

物はいいと思うけど、お値段がなかなか高級ってこともあり、常用するかどうかはこれから検討。


マングース筆 廃番

ホルベインのマングース筆が廃番になるようです。

フラットな地に写実的な絵をコツコツ描くような人には役立ちそうな使い勝手のいい筆だったのですが、あまり需要がなかったんでしょうか。
一時期愛用していたこともあるのですが、最近は下地をざらざらしたものにしている都合ナイロン筆一筋なので、直に影響は無いものの、なんとなく残念です。
「どうしてもマングース筆じゃなきゃイヤ」
という人にはラファエルのマングース筆もありますが、値段が…。

本当はいい道具を永く使うスタイルの方が好きなのですが、油彩筆は消耗品なので、コストパフォーマンスを考えるといろいろ悩ましいです。

50号、ゴリゴリ塗ってます。
絵の具と画溶液の消費量が半端じゃないです。
早めに補充しておかなきゃ。


油絵の具の乾燥&日展

寒くなってきました。
朝夕は室温が20℃を切ります。

それに合わせて、油絵の具の乾燥がずいぶん遅くなってきました。
夏場は、スタンドリンシード+ポピーという遅乾コンビでも翌日にはしっかり乾燥していたのに、最近では翌々日でも少しべとつく感じで、ウルトラマリンブルーの直塗りなんかした日には、一週間経っても、指に付く状態です。

油絵の具は、気温が10℃上がると乾燥時間が半分になるとどこかで読んだことがあるのですが、場合によってはそれ以上に影響があるようです。
さすがにこれでは埒があかないので、リクインを少し混ぜて調整したりしていますが、これもいれすぎると描いている途中で固まってくるので、難しいところです。

さて、先日、日展に行ってきました。
さすがは数ある公募展の中でもトップクラスの権威ある展覧会というだけあり、名のある画家の出展も多く、また初入選作の中にも、とても魅力的な作品が多くありました。
洋画の出展作はほとんどが具象絵画ですが、写実的なものから印象的なものまで多彩な作品が並び、改めて「自分はどういう絵が好きなのか」を再認識することができました。

そろそろ来年3月の白日会展のことも考え始めなければならない時期。
どうやら今年も、描きかけに埋もれながらの年越しとなりそうです。